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女川2号機仮処分の即時抗告審 住民側「結論速やかに」仙台高裁に書面で要望

女川原発2号機

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の重大事故を想定した広域避難計画に実効性がないとして、原発の半径30キロ圏内の石巻市民17人が宮城県と同市に再稼働の事実上の前提となる地元同意の差し止めを求めた仮処分の即時抗告審について、住民側は4日、地元同意の判断時期が迫っているとして、仙台高裁に速やかに結論を出すよう求める書面を提出した。
 住民側は書面で、再稼働を巡る住民説明会を県が住民の不安に耳を傾けず、スケジュール通りに終了させたなどと批判。知事の地元同意と東北電との安全協定に基づく立地自治体の事前了解が間近なため、早期に決定を出すよう求めた。
 女川町議会原発対策特別委員会が先月19日、再稼働を求める陳情を採択。同町と石巻市の両議会が今月、開会中の定例会で、関連する請願や陳情に結論を出すとみられる。
 県・市側は抗告理由に対する答弁書で「地裁決定の判断は極めて正当」として抗告棄却を求めている。
 住民側は抗告理由で、東京電力福島第1原発事故の被害を踏まえ、30キロ圏の自治体に計画策定を義務付けた法律などは事故発生を前提としていると指摘。住民側の訴えを却下した仙台地裁決定について「原発事故後の社会通念を見誤っている」などと主張した。


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2020年09月05日土曜日


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