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<いぎなり仙台>体験すっぺ! ビームライフル(石巻・宮城県ライフル射撃場) 呼吸止めて狙い撃つ

五十嵐さん(左)の指導でビームライフルを構える記者=石巻市の宮城県ライフル射撃場

 高さ30メートルのビルから落下しながら麻薬王を一瞬で狙撃。劇画の超一流スナイパー「ゴルゴ13」に憧れ、銃を格好よく撃ってみたいと思う人も少なくないのではないだろうか。仙台圏ではないが、石巻市には、免許不要の「ビームライフル」を体験できる宮城県ライフル射撃場がある。
 「用件を聞こうか…」と眉間にしわを寄せ、いざ建物に潜入。静まりかえった室内に「パンパン」と乾いた音が響き渡り、緊張が高まる。
 競技で使うのは、弾の代わりにキセノンランプを発光する光線銃。10メートル先にある直径4.5センチの標的を、45分間に60発撃って合計点を競う。得点はゼロから10.9点までで、中心近くに当たるほど高くなる。最高の10点圏内は直径1ミリ。針の穴を通すような神業だ。
 4キロと本物並みに重い銃は、真っすぐ構えるのもやっと。スコープをのぞき狙いを定めても、わずかな呼吸や脈の乱れでぶれる。引き金を引いたが、反応がない。「まさかミスファイア(不発)…?」
 「俺の背後に立つな」とすごむどころか、後ろで見守ってくれていた県ライフル射撃協会の五十嵐嘉也副会長に教えを乞うありさまだ。
 「最初から的中させるのは難しいですよ」と五十嵐さん。「構えて、狙い、撃つ一連の流れの中で呼吸を止め、脈拍を整える。自分のリズムを体に覚えさせることが大切」
 腕の震えを抑えつつ、呼吸を意識して再度挑戦。文字通り「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」で、13発目でやっと命中。成功の秘訣(ひけつ)はやはり「10%の才能と20%の努力、30%の臆病さ…そして40%の運」? ゴルゴの背中が遠くかすむ。(江川史織)
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 「いぎなり仙台 体験すっぺ!」は今回で終了します。

[宮城県ライフル射撃場] 石巻市沢田金山51の1。エアライフルとスモールボア(小口径)ライフルの射撃場も備える。開館は土曜・祝日午前9時〜正午と日曜午前9時〜午後5時。ビームライフル体験は高校生以下400円、大学生・一般800円。事前予約が必要。連絡先は県ライフル射撃協会022(349)1062。


2020年09月05日土曜日


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