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縄文遺跡群でイコモス現地調査開始 青森・三内丸山遺跡を訪問

国や青森県の担当者の説明を受けながら、現地を確認する調査員(中央)=青森市の三内丸山遺跡

 2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田各県)に対する国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査が4日、始まった。政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した推薦書の内容を確認する調査で、登録の可否を勧告するに当たって大きな影響力を持つ。
 ユネスコの諮問機関イコモスから、オーストラリア国籍の調査員1人が派遣され、15日まで構成17遺跡を全て調査する。初日は縄文文化を代表する大規模集落跡「三内丸山遺跡」(青森市)を訪れ、文化庁や青森県の担当者らと、大型掘立柱建物跡などを見て歩いた。
 4道県はこれまで、農耕以前に1万年以上続いた定住生活や精神文化の証しとして、縄文遺跡群が持つ世界史的価値は高いと主張。調査員は保存状態や将来的な維持管理を含め、評価するとみられる。
 調査の全日程は明らかにされておらず、4道県1カ所ずつ、報道機関に一部公開する。東北では三内丸山遺跡のほか、6日の大湯環状列石(鹿角市)、15日の御所野遺跡(岩手県一戸町)が対象。
 例年通りのスケジュールで進めば、現地調査を踏まえ、イコモスが来年5月ごろ、ユネスコの世界遺産委員会に勧告。同年夏の世界遺産委で登録が決定する。
 ただ、新型コロナウイルス感染拡大で今年6、7月の世界遺産委は延期になった。日本の自然遺産候補である「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄県)の登録審査を行う見通しは立っていない。来年にずれ込めば、縄文遺跡群の審査に影響を及ぼす懸念が残る。


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2020年09月05日土曜日


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