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来館20万人を突破 陸前高田の津波伝承館 防災教育の利用増加

津波に巻き込まれた消防車などを見ながら館内を回る小学生=6月18日

 陸前高田市の岩手県東日本大震災津波伝承館の来館者が、累計で20万人を突破した。2019年9月22日の開館以来、県内外から多くの見学者が訪れ、遺物や被災者の証言を通じて津波の脅威と教訓を学ぶ。防災教育の場として活用が広がり、6月以降は小中学生の利用が伸びている。
 月別の来館者数はグラフの通り。開館直後の19年10、11月は秋の行楽や修学旅行の時期と重なり、両月とも3万人を超えた。冬場も1万人超の来館が続き、20年1月に10万人に到達した。震災の発生から丸9年となった3月は2万5000人を上回った。
 4、5月は新型コロナウイルスの感染拡大防止で臨時休館したため、低調に推移したが、6月以降は増加傾向が続く。校外学習での見学が多く、20万人に達した8月27日も南陽市の中学生が100人規模で訪れた。
 伝承館では、震災当時の状況や災害から命を守るための教訓、三陸地域を繰り返し襲った過去の津波などを学ぶことができる。本年度は学校利用をさらに伸ばそうと、職員が各校に出向いて施設の概要を直接説明したり、教職員向けの見学研修会を開催したりした。
 来年3月に迎える震災から10年の節目に向け、熊谷正則副館長は「解説に工夫を加えながら震災の事実、教訓をしっかり伝えていく」と話す。


2020年09月05日土曜日


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