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日本近代美術、初公開ずらり 酒田・本間美術館、収集家寄贈の50点

松本竣介「風景(ビルのある風景)」
棟方志功「タネサシ」
中村彝「静物」

 松本竣介や萬鉄五郎といった日本の近代画家らの未公開とみられる作品のコレクションが酒田市の本間美術館に寄贈され、特別展「日本近代美術展 大正・昭和の洋画家たち」で一部が公開されている。宮城県美術館所蔵の「洲之内コレクション」で知られる画廊主の洲之内徹(1913〜87年)に影響された山形県在住の美術収集家が60年以上かけて集めた絵画を、初めて展示した。
 収集家が昨年11月、本間美術館に寄贈した油絵や彫刻、版画など計181点のうち、絵画約50点を紹介している。洲之内の好みに倣って収集してきたのが特徴で、松本の「風景(ビルのある風景)」や棟方志功の「タネサシ」、中村彝(つね)の「静物」のほか、長谷川利行や里見勝蔵ら大正や昭和期の画家約30人分が並ぶ。
 個人宅で鑑賞されてきたため比較的小規模な作品が多く、展覧会などでの公開は初めて。松本のコレクションで知られる岩手県立美術館の学芸員は「過去の展覧会には出ていない作品のようだ。1938年から40年ごろにかけての作風が見られる」と言い、棟方志功記念館(青森市)の担当者は「初めて見た作品だ」と話す。
 本間美術館の田中章夫館長は「収集家は名前を伏せてほしいとの意向だ。アカデミックな作品が少なく、洲之内に影響された収集家の目の確かさを感じる。質の高い画家が網羅され、日本の油絵の進展が把握できる」と解説する。
 29日まで。午前9時〜午後5時。料金は一般1000円、高校・大学生450円、中学生以下無料。連絡先は本間美術館0234(24)4311。


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2020年09月05日土曜日


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