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福島・飯舘で風力発電稼働始まる 太陽光と併設「再エネ・クロス発電」は国内初

 福島県飯舘村が出資する株式会社「いいたてまでいな再エネ発電」の風力発電施設が4日、稼働した。建設中に隣町から抗議の声が上がり、村が謝罪するという異例の経過をたどったが、予定通りの日程・仕様で運転開始にこぎ着けた。
 2基の風車は高さ135メートル、出力計6.4メガワット。一般家庭1600世帯分に相当し、発電の全量を東北電力に売る。村内の太陽光発電敷地14ヘクタールに建設された。
 太陽光と風力を併設して同じ連系枠内で売電する方式は「再エネ・クロス発電」と呼ばれ、村によると国内での稼働は初めて。夜や曇天でも風力による発電が可能となり、設備の利用率が高まる利点がある。
 当初の計画では隣の福島県川俣町から風車は見えないはずだったが、4月に入って村との境界付近の稜線(りょうせん)に姿を現し始めた。町は「事前説明と異なる」などと村に伝え、村幹部が調査の不備を認めて謝罪する事態になった。
 村の担当者は「東京電力福島第1原発事故からの村の復興を手助けする事業であり、安全に安定運用に努めていく。風力や太陽光の有用性を考えるきっかけになるといい」と話した。


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2020年09月05日土曜日


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