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岩手・大槌町、震災追悼施設の規模縮小へ 整備、維持費用圧縮狙う

 岩手県大槌町は8日、町内に整備する東日本大震災の追悼施設「鎮魂の森(仮称)」について、広さ1.4ヘクタールを予定した計画を見直し、規模縮小を検討する方針を示した。整備や維持にかかる費用の負担を減らすのが目的としている。
 平野公三町長らが町議会9月定例会の一般質問に答えた。計画通りの場合、モニュメントや献花台などを除く造成費で少なくとも約3億6000万円がかかる。だが財源に充てる予定の「災害の記憶を風化させない事業基金」は約2億3000万円。国や県の補助制度はなく、不足分は町単独で賄う必要があるという。
 取材に対し、平野町長は「追悼の場、復興の広場など五つのゾーンで構成する計画は維持しつつ、規模は将来の負担にならないような在り方を探る」と説明した。今後、役場内で概要を固め、基本設計を予定通り11月ごろに発注する。
 旧役場庁舎跡の地蔵像の扱いについては設置者と丁寧に協議していく姿勢を強調した。
 平野町長は「亡くなった人への思いや復興の記憶を改めて確認できる場所を造る気持ちに変わりはない。住民が訪れやすい施設にする」と話した。


2020年09月09日水曜日


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