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福島第2原発、使用済み燃料を16年かけ取り出し

 東京電力は8日、福島第2原発1〜4号機建屋で保管している使用済み燃料9532体について、16年をかけて取り出す計画を明らかにした。このうち半数に当たる約4800体は、構内に新たに造る乾式貯蔵施設に8年がかりで移す。同日あった福島県富岡町議会の特別委員会で方針を説明した。
 東電によると、貯蔵施設は廃炉着手後6年目をめどに完成させる。燃料プールから年間約600体ずつ取り出し、施設に移す。計画では8年で満杯となる施設規模も示された。
 残る半数の燃料は廃炉14〜22年目に年間約600体ずつ取り出すが、搬出先は未定とした。議会向けの説明資料には「構外搬出の見通しを踏まえ、今後(乾式貯蔵施設の)増設も含めて適切な貯蔵規模を検討」と記した。
 東電は、廃炉完了までに再処理施設への全燃料搬出を目指している。しかし受け入れ先は見通せず、地元を中心に構内保管の長期化を懸念する声も根強い。
 乾式貯蔵は放射線を遮る金属製容器に使用済み燃料を密封し、容器ごと冷やす空冷方式。水を循環させて冷やすプールに比べ安全性が高いとされる。
 東電はまた、賠償業務などを担う福島復興本社(富岡町)の同県双葉町への移転時期が10月下旬になる見通しを説明した。


2020年09月09日水曜日


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