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介護記録を施設と家族で共有 外出先で健康確認など 仙台のシステム会社開発

タブレット端末に搭載された「スマイルサーブ」で利用者情報を確認する介護士=仙台市青葉区のグループホーム「愛和の郷」

 ソフトウエア開発のエクスツー合同会社(仙台市)は、介護記録を施設と利用者家族で共有できる事業者向けのシステム「スマイルサーブ」を開発し、1日に販売を始めた。利用者の健康状態を外出先でも確認できるほか、コメントや動画の投稿で施設と利用者、家族の意思疎通に一役買う。
 新システムは施設利用者の食事や入浴、運動などの時間、残した食事の量、排せつの状況、健康状態など1日の介護記録を職員が専用ページに投稿すると、家族はパソコンやスマートフォンなどで閲覧できる。
 共有する情報は選択が可能。コメント入力で職員と家族がやりとりできるほか、入所利用者や家族の元気な姿を動画で投稿し、互いの暮らしぶりを確かめられる。
 施設が日常使用する介護記録の専用ソフトと連動させれば、毎日入力する利用者の情報が翌日午前0時を過ぎると、自動的にスマイルサーブに転送される。家族用に再入力する必要がなく、負担を軽減できる。
 同社は2018年、市と仙台フィンランド健康福祉センターが、IT事業者の介護分野への参入を促す事業に参加。現場が抱える課題を洗い出し、19年にシステム開発に着手。介護事業所を運営するエムズ(青葉区)の協力を得て、今年2月に試作品を完成させた。
 料金は定額制。利用者29人以内の施設は月額5000円、30〜99人は8000円、100人以上は1万8000円。初回登録料9000円も必要になる。
 エクスツーの嶺岸憲一代表は「介護施設と利用者家族をつなぎ、距離を縮められるシステム。利用者情報の管理を効率化することもできる。多くの施設に浸透すればうれしい」と期待する。


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2020年09月10日木曜日


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