
観光地を守る決意新た 松島交番の門標掛け替え 商店経営者ら寄贈
宮城県松島町のJR仙石線松島海岸駅前にある塩釜署松島交番の門標が、生まれ変わった。それまでの門標の老朽化に伴い、地元のホテルや商店の経営者らでつくる松島交番連絡協議会が新たに寄贈した。以前の門標に引き続き、瑞巌寺の吉田道彦(どうげん)住職(67)が揮毫(きごう)した。
新門標は縦約1メートル、横約25センチ。協議会が用意したセンノキの板に吉田住職が字を書いて、町内のこけし製造・販売店「二八屋物産店」の店主で工人の本村直二郎さん(93)が防水処理を施した。
前門標は交番が現地に新築移転された約15年前から使われており、傷や汚れが目立っていた。掛け替えは、吉田住職が交番所員の士気向上や新型コロナウイルスの早期収束を願って所長の大場靖警部補(60)に提案し、協議会の事業として実施することになった。
贈呈式は7月末に現地で実施。協議会の会長で酒販店「むとう屋」の佐々木繁社長(72)は「迫力ある書体の素晴らしい門標ができた。観光地は安全が必要不可欠。そのためのサポートを続けたい」と話した。
大場所長は「新しい門標をもらい、交番も新しくなったように感じる。地域の皆さんの厚意を無にしないよう、気持ちも新たに期待に応えていく」と感謝した。
2020年09月10日木曜日