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宮城3病院連携・統合 富谷市が誘致に名乗り 移転想定、用地確保へ

 宮城県立がんセンター(名取市)と東北労災病院(仙台市青葉区)、仙台赤十字病院(太白区)の連携、統合に向けた協議で、富谷市の若生裕俊市長が病院の統合移転を想定し、市内への誘致に名乗りを上げたことが8日、分かった。
 県が8月4日に協議開始を発表して以来、誘致を表明した市町村は初めて。県は(1)病院の統合(2)各病院を維持した上での連携−の双方を検討している。用地確保の見通しが出てきたことで、統合に向けて協議が進展する可能性がある。
 若生市長は9月2日、県保健福祉部を訪れ、誘致の意向を伝えた。協議は事務レベルで始まったが、県は「年内に一定の方向性を出したい」(村井嘉浩知事)との方針を示しており、いち早く市の姿勢を打ち出した。
 誘致の理由について、若生市長は取材に、富谷・黒川地域の地理的特性や増大する医療ニーズに言及。「県中央部に位置し県全域からのアクセスが良い上、大規模工業団地を抱えて人口が増え、住民から本格的な総合病院を望む声が高まっている」と説明した。
 立地先となる一定規模の土地を確保できる見込みといい、「市として最大限支援したい」と意欲を示した。
 3病院の連携、統合は、総合的ながん治療の提供体制を構築するのが目的。県は県立病院機構と労働者健康安全機構、日本赤十字社の各設置者に加え、東北大の助言を得て議論を深める考えだ。
 統合する場合の立地場所を巡り、昨年12月に連携方針を提言した県立がんセンターの有識者会議(座長・八重樫伸生東北大医学部長)は「アクセスのいい場所」と指摘。村井知事は8月4日の発表会見で「(立地に関する)方針が定まった段階で考えていく」と述べていた。
 病床数は、がんセンター383床、労災病院548床、赤十字病院389床。


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2020年09月10日木曜日


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