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琥珀の中にコケ新種 久慈琥珀博物館と宮崎県の研究所が発表、白亜紀後期では国内2例目

琥珀の中で発見されたクジフタマタゴケ(服部植物研究所提供)

 久慈琥珀(こはく)博物館(久慈市)と服部植物研究所(宮崎県日南市)は10日、久慈市小久慈町の白亜紀後期(約8500万年前)の地層で採掘された琥珀の中から、新種のコケ植物が発見されたと発表した。白亜紀後期のコケ植物が発見されたのは国内で2例目。
 発見されたコケは「クジフタマタゴケ」と名付けられた。長さ約11ミリ、幅約2〜4ミリで、コケの先端部分とみられる。フタマタゴケ科の特徴であるリボン状の体と複数の枝を持つが、これまでに発見されている同科の植物にはなかった円盤状の枝があり、新種と断定された。
 久慈琥珀(久慈市)の社員が2018年7月に採掘。アクセサリー用に加工中、内部に植物のような物が含まれていることに気付いた。調査は服部植物研究所の片桐知之所長が行った。
 久慈琥珀で記者会見した片桐所長は「恐竜が生きていた時代のコケ植物の多様性や進化の過程を解明できる。今後も久慈の地層からさまざまな新種のコケ植物が発見されるだろう」と期待した。
 会見に同席した新田久男館長は「久慈には恐竜時代の生物の化石が見つかる貴重な地層が広がる。今後も世界の歴史に残るような発見があるよう調査に協力したい」と話した。


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2020年09月10日木曜日


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