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自民総裁選 石破・岸田氏が宮城、福島入り 菅氏、宮城県議らとオンライン意見交換

(右)慰霊碑の前で、井口経明前岩沼市長(右から2人目)から説明を受ける石破氏=岩沼市の千年希望の丘(中)収穫期を迎えた田んぼのそばでおにぎりを頬張り、農家と談笑する岸田氏=栗原市志波姫(左)オンラインで宮城県議らと意見交換し、支持を呼び掛ける菅氏=仙台市青葉区の自民党県連

 自民党総裁選に立候補した石破茂元幹事長と岸田文雄政調会長が10日、宮城、福島両県を訪れ、東日本大震災の復興支援や防災、地方振興を重視する姿勢を強調した。菅義偉官房長官(秋田県湯沢市出身)も、オンラインで宮城県議らと意見交換。党県連が3票ずつ持つ地方票の獲得に向け、3氏とも東北でアピールした。
 石破氏は、震災で被災した宮城県岩沼市沿岸部の集会所を訪問。被災者ら約50人を前に「震災の経験を次の時代に伝え、生かすのは政府の役目だ」と述べ、持論の「防災省」設置の必要性を繰り返した。
 東京電力福島第1原発事故で住民避難が続く福島県双葉町では、帰還困難区域が残る5町村の首長と非公開で議論。終了後、原発構内にたまり続ける処理水の処分について「政府の責任で国民や世界に説明し、理解を得る必要がある」と強調した。
 岸田氏は、宮城県栗原市の稲穂が垂れる水田から活動を始めた。新型コロナウイルスの影響による米価下落を訴える農家に「政治が支える」と即答。農業の未来に話が及ぶと「地域の産業、自然、文化、歴史を担っている。志ある若者が参加できる環境が大事だ」と力を込めた。
 福島市の土湯温泉では、旅館関係者とコロナ禍の観光業をテーマに懇談し、「観光がまた元気になれるよう応援する」と激励。終了後の取材に「『福島の復興なくして日本の再生なし』との考えは変わらない」と語った。
 菅氏は宮城などの県議らとオンラインで相次いで懇談した。被災者の心のケアをはじめ、長期的な課題に政府の対応を求めた県議に対し、「東北復興は国を挙げて行ってきた。これからも推進する」と明言した。
 岩手、宮城両県にまたがる北上山地が候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致にも言及。欧州各国との調整など実現への課題を挙げつつ、「強い要望は承知している。状況を踏まえて対応したい」と述べた。
 総裁選の投開票は14日。国会議員(394票)と都道府県連(各3票)による両院議員総会で決まる。菅氏が国会議員票で優位に立つが、党員・党友の意向が反映される地方票の動向が焦点となっている。


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2020年09月11日金曜日


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