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東北景況感、大幅改善 社会活動回復し、持ち直し 7〜9月期

 東北財務局が11日まとめた東北の7〜9月期の法人企業景気予測調査によると、景気が「上昇」と答えた企業から「下降」の割合を引いた企業の景況判断指数(BSI)は、前期比38.2ポイント上昇のマイナス13.7となり、4期(1年)ぶりに改善した。上昇幅は東日本大震災後の2011年7〜9月期(前期比33.4ポイント上昇)を上回り、04年度の調査開始以降で最大。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、前期は過去最悪の水準に落ち込んだが、財務局の担当者は「社会活動のレベルが段階的に引き上げられ、厳しい状況から持ち直してきている」と説明する。
 製造業は38.7ポイント上昇のマイナス18.4。新車需要の回復などから輸送用機械が106.1ポイント上昇の21.1でプラス値に転換。外食向けの受注が増えて食料品が41.8ポイント上昇のマイナス9.7となった。
 非製造業はマイナス11.6で、前期比37.8ポイント上昇。前期にマイナス100(全社が下降と回答)だった宿泊・飲食は19.0まで大幅に改善した。運輸・郵便も57.9ポイント上昇して0.0だった。
 新型コロナに伴う緊急事態宣言の解除で外出機会が増えたことや、自治体の支援策などで宿泊客が増えたことが要因とみられる。財務局は「コロナ前に戻ったわけではないが、前期との比較で良くなった。影響の程度は分からないが、需要喚起策で一定の効果はある」との見方を示す。
 県別は表の通り。岩手と秋田は5期ぶり、他は4期ぶりに改善した。規模別は大企業(資本金10億円以上)が42.3ポイント上昇の3.3、中堅企業(1億円以上10億円未満)が41.4ポイント上昇のマイナス12.4、中小企業(1000万円以上1億円未満)が34.9ポイント上昇のマイナス20.2。
 10〜12月期の見通しは全産業で6.9ポイント上昇のマイナス6.8。製造業は21.2ポイント上昇の2.8でプラス値に転じる一方、非製造業はほぼ横ばいのマイナス11.2を見込む。
 調査は8月15日時点。対象747社のうち692社(92.6%)が回答した。


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2020年09月12日土曜日


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