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あの一夜、忘れない 震災遺構の宮城・山元「中浜小」公開

震災当日、児童らが一夜を過ごした屋根裏倉庫=16日、宮城県山元町坂元の中浜小
げた箱や机が散乱したままの1階多目的ホール。多方向から津波が押し寄せた
震災直後から時が止まったような2階の理科室。窓の外に穏やかな草地が広がる
津波の高さ約10メートルを示すプレート。校舎壁面のレリーフは1989年の建設当時の6年生がデザインした

 宮城県山元町は16日、東日本大震災の震災遺構「中浜小」の内部を報道機関に公開した。児童や保護者ら90人が避難し一夜を過ごした屋上の屋根裏倉庫をはじめ、突き破られた教室の窓、流れ込んだ樹木が津波の威力と被災直後の様子を伝える。26日から一般公開される。
 中浜小は鉄筋コンクリート2階で海岸から約400メートルにあり、2階天井近くに達する高さ約10メートルの津波が襲った。屋根裏倉庫には、暖を取るために敷いた段ボールや学芸会の道具が当時のままの状態で残っている。
 避難した90人全員が翌朝、救出された。同小は2013年3月、閉校した。

◎津波の惨状ありありと 教訓を発信

 東日本大震災から9年半を経て、内部が公開された山元町の震災遺構「中浜小」。窓は突き破られ、天井の鉄筋はむき出しになっている。当時の様子をありありと伝え、津波の恐ろしさや教訓を発信する。
 集会や給食に使われた1階多目的ホールは、昇降口や教室など多方向から津波が襲った。げた箱や机やいすが散らばり、鉄骨のモニュメントが倒されていた。津波の高さは約10メートルで、2階天井近くまで達した。
 震災を振り返る映像プログラムや住民が震災前の地域を再現した模型もある。
 一般公開は26日から。町民や元町民が対象の無料公開(屋上は非公開)は19、20日午前10時〜午後4時。無料公開日と一般公開初日の計3日間は、中浜小南側約600メートルの町有地と坂元地区のふるさとおもだか館の2カ所に駐車場を設け、シャトルバスを運行する。


2020年09月17日木曜日


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