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宮城県、堆積土砂を業者に提供 4河川対象、双方のコスト減

宮城県が堆積土砂の提供を予定する広瀬川=仙台市太白区越路

 宮城県は、台風や豪雨による被害を軽減するため除去した県管理河川の堆積土砂を、県内の砂利採取業者に提供する事業に乗り出した。これまで掘削後に処分していた土砂を民間業者が建材に活用してもらい、双方のコスト削減を図る。
 対象4河川5地域で、広瀬川(仙台市太白区越路、青葉区川内)、鳴瀬川(加美町前田下)、保野川(色麻町高城)、迫川(栗原市の花山ダム)。県管理河川のうち(1)堆積土砂が1万立方メートル以上(2)コンクリートの骨材として使用できる砂利が多く含まれる(3)仮置き場となる河川敷がある−といった条件で絞り込んだ。
 砂や砂利を必要とする民間業者が現地で引き取る。土砂の成分、粒度に応じて「河川産出物採取料」も徴収する方針だ。
 2015年9月の関東・東北豪雨(宮城豪雨)を機に、県は防災減災対策の一環として県管理河川の底や岸に積もった土砂の撤去を市街地を中心に進めている。取り除いた土砂の大半は公共工事の盛り土などに再利用するよう努めている。
 業者は通常、私有地から砂利を掘り出すことが多い。堆積土砂を利用できれば、土地の使用料や掘削後の整地にかかる費用などを減らせる利点がある。
 7月下旬に一度公募したが、応募する業者はなかった。再公募に向け、より有効な情報提供の方法を検討し、他にも条件に合う河川があるかどうか調べている。
 堆積土砂の成分、粒度は県のホームページで公表している。県河川課の担当者は「県にとっても業者にとってもメリットがある事業。使いやすい砂利の種類など、業者のニーズも把握していきたい」と話す。


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2020年09月21日月曜日


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