宮城のニュース

実技系教科で「マルチ教員」養成へ 宮教大、少子化踏まえコース改編

 宮城教育大は2022年春に実技系教科の課程を改編し、技術や家庭といった実技系に加え、国語など他教科も指導できる教員の養成に乗り出す。少子化を背景に増えている小規模校や小中一貫校での勤務を想定し、特別枠で学生を募る。少子化を踏まえた教員養成コースの改編は、全国でも珍しいという。
 従来の初等教育と中等教育の教員養成課程のうち、音楽、美術、保健体育、技術、家庭の実技5教科のコースを「芸術体育・生活系教育専攻」に改編して募集する。定員は現状の計約80人と同水準となる見込み。
 うち半数程度を「地域定着枠」と位置付け、中学の実技系5教科のいずれかの教員免許に加え、小学校教諭か、中学の国語、英語、数学のうち一つの免許取得を卒業要件とする。
 実技系を含む複数教科の指導を担う教員として、出身地域を中心に小規模校が多い地域での勤務を見込んで学生を指導する。宮教大は今後、東北の各県教委などに地域定着枠の卒業生を採用するメリットを説明する方針だ。
 地域定着枠の入試は、来年から従来のセンター試験に代わって導入される大学入学共通テストと、面接などを組み合わせた「総合型選抜」で実施する。学力だけでなく、小規模校で勤務する意欲なども考慮する。
 少子化や自治体の財政難で、小規模校では実技系の専門教員の確保が難しい事情があり、別教科を担当する教員が臨時免許を取得して授業を担うケースが多い。中学の技術教科の教員は採用自体が少なく、他大学では教員養成課程から講座を廃止する動きもある。
 松岡尚敏副学長は「東北唯一の教員養成系単科大として、地域ニーズに応える教員養成は欠かせない。意欲ある学生に来てほしい」と話した。


関連ページ: 宮城 社会

2020年09月23日水曜日


先頭に戻る