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女川原発再稼働の賛成請願署名へ 宮城県議会自民、「審査合格 重い」

23日開会の県議会9月定例会で、再稼働を巡る議論を呼び掛けた村井知事。同意手続きの歯車が回り出した

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働を巡り、宮城県議会最大会派の自民党・県民会議は23日、役員会と会派総会を開き、同日開会の9月定例会に女川町商工会から提出される予定の賛成請願に署名する方針を決めた。他会派にも署名参加の判断を仰ぐ。請願は近く提出される見通し。
 請願提出には紹介議員の署名が必要。過半数を占める自民会派の後押しで、賛成請願は9月定例会の議論を経て採択される可能性が高まった。村井嘉浩知事は再稼働の前提となる「地元同意」を判断する際、県議会の意思を最重要視する考えを示しており、再稼働への流れが加速した形だ。
 会派総会終了後、高橋伸二会長は「国の責任で進めるエネルギー政策で、原子力規制委員会が審査合格を出した事実は重い。女川町議会では賛成陳情を採択しており、地元の意思も尊重すべきだ」と話した。
 再稼働に反対する複数の市民団体は23日、反対請願を石川光次郎議長に共同提出した。紹介議員として、いずれも野党会派のみやぎ県民の声、共産党県議団、社民党県議団、無所属の会の代表ら計5人が署名。自民会派は「協力には応じられない」と回答した。
 県内外から募った約15万筆の署名とともに請願書を手渡した生活協同組合「あいコープみやぎ」の高橋千佳理事長は、東京電力福島第1原発事故に触れ、「安全神話は崩れている。避難計画の実効性がないのは明らかで、民意を受け止めてほしい」と要請。石川議長は「県民が納得する答えを導き出せるよう努力したい」と応じた。
 女川原発を巡っては、再稼働を求める複数の地元経済団体が、議員の紹介が不要な陳情を女川町議会に提出。今月7日に賛成多数で採択された。石巻市議会でも24日、賛成の陳情が採択される見込み。
 県議会は24日に議員全員協議会を開催。国の担当者を招き、2号機の新規制基準への適合を認めた原子力規制委の審査、重大事故時の広域避難計画の概要について説明を受ける。


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2020年09月24日木曜日


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