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電子部品製造デクセリアルズ 宮城・登米の事業、10月分社化

新設子会社となる登米市のデクセリアルズなかだ事業所

 電子部品製造のデクセリアルズ(東京)は、なかだ事業所(宮城県登米市)で手掛けるプロジェクター向け部品などのマイクロデバイス事業を分社化し、完全子会社「デクセリアルズ・プレシジョン・コンポーネンツ」を10月1日付で設立する。製造業務を委託する共同出資会社も新設予定で、需要拡大を見込む同事業の強化と自立化を目指す。
 なかだ事業所はプロジェクターの投影で光の制御に使われる無機波長板や無機偏光板、無機拡散板を製造している。本社が登米市となる新設子会社に、事業のうちの設計、企画、管理機能を集約する。
 製造業務は、製造請負大手のアウトソーシング(東京)と共同出資して11月以降に設立するOSDC(東京)に委託する。51%を出資するアウト社が持つ製造オペレーションのノウハウを生かし、生産効率化につなげるのが狙い。
 現在のなかだ事業所の従業員約250人は、ほぼ半数ずつ子会社と共同出資会社の所属に振り分ける。事業強化費用は約11億円。新たなマイクロデバイスの事業体制は2021年1月に本格始動する見通し。
 ソニー子会社が前身のデクセリアルズは独自の微細加工技術を強みに、プロジェクター向けの無機デバイスで高いシェアを誇る。ビジネス用の市場が減速する一方、家庭用や電装化が進む車載用は将来的な需要拡大を見込んでおり、事業の収益構造改善や自立化が必要と判断した。
 新設子会社の社長を兼務するデクセリアルズの佐竹俊哉代表取締役専務執行役員は「事業として独立することで研究機関や取引先との連携の幅が広がる。先んじて手を打ち、競争力ある製品を作って地域に貢献していきたい」と話す。


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2020年09月24日木曜日


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