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北太平洋でクジラ400頭以上確認 調査船が塩釜に帰港

塩釜港に帰港した調査船の第2勇新丸

 北太平洋でクジラの生息数などを調べた調査船が24日、宮城県塩釜市の塩釜港に帰港した。日本と国際捕鯨委員会(IWC)が共同で実施した約2カ月半の目視調査で400頭以上を発見し、資源量は増加傾向にあると推測できるという。
 調査は水産庁が日本鯨類研究所(東京)に委託して実施。共同船舶(同)の第2勇新丸(747トン)が7月11日〜9月24日の計76日間、約4500キロを航海して探索した。
 発見した主な種類はナガスクジラ32頭、イワシクジラ181頭、マッコウクジラ90頭。希少種のシロナガスクジラも31頭に上り、生息数は順調に回復しているとみられる。
 目視調査は研究所の職員らが双眼鏡を使い、見張り台からクジラの噴気などを探して頭数や種類を調べた。個体識別のための写真撮影や皮膚片も採取した。結果はIWCに報告するほか、資源量の推計や生態の解明にも利用する。
 研究所資源管理部門の松岡耕二部門長は「世界的な調査の枠組みの中でクジラの生息数を示していく。日本にとっても商業捕鯨の捕獲枠の計算に使えるデータが集まった」と話した。
 北太平洋の調査航海は2010年に始まり11回目。調査海域は毎年異なり、日本が昨年6月にIWCを脱退した後も続けている。


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2020年09月25日金曜日


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