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「きっと大丈夫」「牡鹿の問題」 石巻内陸部住民、女川原発再稼働への関心薄く

 東北電力女川原発30キロ圏にほぼ全域が入る宮城県石巻市で、原発との距離に応じて再稼働への関心が薄まる傾向がみられる。現在の市は2005年4月に旧石巻市と周辺旧6町が合併して誕生した。離半島部と内陸部を抱える市域特有の事情が市民に温度差を生んでいる。
 市西部の旧河南町地区。東日本大震災後に津波被災者らが移り住み、現在の人口は約1万9000。市内でも人口増が著しい。
 旧役場近くの商店を訪れた無職女性(80)は「再稼働を気にしないわけではないが、きっと大丈夫だと思う」。重大事故に備えた市の広域避難計画にも目を通したことはないという。
 津波被災がなかった内陸部のうち原発から最も遠い旧桃生町地区。稲作が盛んで一帯に水田が広がる。地区出身の男性は「(原発がある)牡鹿地区の人たちとの温度差は相当ある」と明かす。万が一の事態が起きても隣接する登米市に「即座に逃れられる」と言い、再稼働への危機感は薄い。
 庭先で農作業をしていた女性(72)は「再稼働は牡鹿の人たちの問題」と言い切る。「市民としては望まないが、正直なところ現実味はない」と話す。


2020年09月25日金曜日


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