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蔵王町長、村上氏が5選 町政継続訴え新人破る

5選を決め、万歳をして喜ぶ村上氏(中央)=27日午後8時35分ごろ、蔵王町平沢の事務所

蔵王町長選開票結果(選管最終)

当 4,571 村上 英人 無現(5)
  2,563 勅使瓦正樹 無新 

 任期満了に伴う蔵王町長選は27日投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の村上英人氏(68)=自民・公明推薦=が、無所属新人で会社社長の勅使瓦正樹氏(61)を破り、5選を果たした。
 同町平沢の事務所に午後8時20分ごろ、当選の一報が入ると、支持者から大きな拍手が湧き起こった。村上氏は「新型コロナウイルスの経済対策に取り組み、減災・防災にしっかり対応していきたい」と述べた。
 選挙戦では、4期16年の財政健全化の実績や国、県との人脈を強調。新型コロナ対策、防災・減災対策、中学3校の統合校舎建設の推進などを挙げ、町政継続の必要性を訴えた。大半の町議らから支援を受けた。
 勅使瓦氏は5月に立候補を表明して以降、統合校舎建設の白紙化や宅地造成にによる定住促進などを訴え、現職への批判票の取り込みを狙ったが、支持の広がりを欠いた。
 当日の有権者は1万109人。投票率は71.07%で選挙戦となった前々回2012年(65.72%)を5.35ポイント上回った。

◎施設の老朽化抜本対応急げ

 【解説】現新一騎打ちとなった蔵王町長選は、村上英人氏が約2000票の大差で5選を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大により大きな打撃を受ける農業と観光の町で、有権者は町政の継続と安定を選んだ。
 3〜6月の観光客入り込み数は前年同期の36%、宿泊観光客数は11.7%にとどまり、新型コロナは地域経済に影を落とす。
 課題や懸案は他にも山積している。国民健康保険蔵王病院は昨年9月に厚生労働省から再編・統合を促す公立病院の一つとして公表され、2019年度は3年連続の赤字決算となった。
 論点の一つにもなった公共施設の老朽化。蔵王病院は1974年築、町役場庁舎は77年築。軒並み築50年前後の小学5校の校舎は改修を施して「80年は持たせる」(町教委)とはいえ、そう遠くない将来に抜本的な対応が求められる。
 2027年度には関連工事を含め総事業費約38億円を見込む中学3校の統合新設校の開校を控える。整備の検討を進める認定こども園、道の駅の財源や優先順位を見定めるには、町民ニーズの把握が欠かせない。4期16年で培った人脈と手腕の真価が問われる。
(白石支局・村上俊)


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2020年09月28日月曜日


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