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ベガルタ社長ら寄付呼び掛け 「経営危機に一致団結」 ユアスタ

クラブ経営改善のために寄付するサポーターに頭を下げる菊池社長(左)

 サッカーJ1仙台などを運営するベガルタ仙台(仙台市)は27日、ホームのユアテックスタジアム仙台(仙台市泉区)で、新型コロナウイルスの影響で激減した営業収入を補う募金活動を始めた。
 C大阪戦の前に菊池秀逸社長と経営幹部らが入場口に整列し、観客に協力を呼び掛けた。菊池社長は募金開始に先立ち、「経営の危機を踏まえ、一致団結して具体的な作業に入る必要があると考えて募金に至った」と説明した。クラブは110万円が集まったと発表した。
 クラブは2020年度決算で約7億円の赤字を計上し、約3億5000万円の債務超過に陥る見通し。募金は今季の全てのホーム戦で行うほか、寄付はクラウドファンディングや口座振り込みでも受け付けている。

◎「チーム存続に協力」「抜本的改善策示せ」サポーターが反応

 「J1で戦い続けて」「財務の改善策を示せ」。経営危機に陥ったベガルタ仙台が始めた募金活動に、チーム存続を願う多くのサポーターが協力した一方、増収や経費削減の具体策を示さない経営陣に厳しい目も向けた。
 ユアスタ仙台の前に設置した募金会場で、試合観戦に訪れたサポーターが善意の寄付を投じた。塩釜市の会社員赤間祐希さん(27)は「東北唯一のJ1クラブで地元の誇り」と思いを語る。南相馬市の会社員鈴木佑介さん(28)は「生きがいをもらっている恩返し。債務超過の解消に少しでも役立てば」と願った。
 募金に懐疑的な声も目立った。仙台市青葉区の50代男性は「コロナ以前のここ2年も赤字だった。抜本的に体質を改善しないと寄付してもきりがない」と指摘。太白区の50代女性も「今回は協力するが、自分たちの力で立て直してほしい」とくぎを刺した。
 募金活動の後に行われたC大阪戦は2−3で逆転負けして6連敗。終了後、一部のサポーターは「ビジョン無き募金に未来はあるの?」などと記した横断幕をスタンドに掲げた。


2020年09月28日月曜日


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