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大崎市内3カ所にある蒸気機関車解体へ 市長が方針表明

最も老朽化が激しい中山平温泉駅前のSL
車輪の大きさが目を引く岩出山・城山公園のSL
さびが目立つ西古川児童遊園のSL

 宮城県大崎市は29日、同市鳴子温泉のJR陸羽東線中山平温泉駅前などに設置され、劣化が進んでいた蒸気機関車(SL)3両を2021年度から解体、撤去する方針を明らかにした。
 伊藤康志市長が市議会の一般質問で答弁。「旧国鉄から無償貸与を受けてから40年以上経過した上、内部にアスベスト(石綿)が使われ、保存するには対策が必要。JR東日本や住民らの意向を聞いて方針を決めた」と説明した。
 解体されるSL3両は中山平温泉駅前のほか、岩出山の城山公園、西古川駅近くの西古川児童遊園にある。いずれも「C58形」で高さは3.9メートル、長さ18メートル。
 C58形は昭和期に宮城県小牛田町(現美里町)と新庄市を結ぶ陸羽東線などで旅客や貨物の輸送に活躍した。電気機関車への更新が進む中、SLへの名残を惜しむ声が高まり、1973、74年に旧国鉄が各自治体に無償貸与した。
 SLは当初、観光の目玉として人気を集めたが、風雨にさらされて鉄さびや部材のはく落が進んだ。中山平温泉観光協会の加藤素行会長は「危険な状態にまで劣化が進み、維持は困難。解体してもらうしかない」と安心した様子で話した。
 大崎市によると、鉄道愛好家らが団体を設立して保存を求める動きがあり、地域住民やボランティアからSLの修繕と恒久的な保存対策を示されれば、協力を検討するという。


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2020年09月29日火曜日


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