岩手のニュース

岩手で初、空き家解体代執行 震災で損壊の旧専門学校校舎

旧専門学校校舎の解体開始を宣言する市職員

 岩手県北上市は28日、空き家対策特別措置法に基づく略式代執行として、市中心部の旧専門学校校舎の解体を始めた。同法に基づく空き家の解体は岩手県内で初めてとなる。
 建物は2006年に閉校した花園町の旧北上文化服装専門学校で、築約50年の鉄筋・鉄骨コンクリート一部4階建て。13年に所有者が死亡し、相続放棄で所有者不在となっていた。
 11年の東日本大震災では、壁が崩れ落ちるなど損壊した。国道107号に面し、歩行者らに危険が生じるため、昨年6月に特定空き家に認定し、所有者がいない場合に行う略式代執行で解体することを決めた。
 28日は市の担当者が代執行開始を宣言し、解体工事に着手。壁の一部にアスベスト(石綿)が含まれているという。解体事業費は総額5400万円。国の補助は920万円で、残りは市の負担となる。
 土地の3割は建物とともに相続放棄されており、残りの7割は前市長伊藤彬さん(80)が所有する。伊藤さんは土地を市に売却した上で、全額を市に寄付する意向を示している。市は財産管理人制度を活用して跡地を売却し、解体費用の穴埋めに充てる。


2020年09月29日火曜日


先頭に戻る