
けん玉を「市技」に 長井市が東北初の条例制定
競技用けん玉の生産量日本一を誇る山形県長井市は28日、「けん玉を市技に定める条例」を公布、施行した。東北の自治体が「市技」を定めるのは初めて。市議会9月定例会最終日の同日、条例案が可決された。
条例制定は、けん玉を活用した世界との交流を推進し、市民の健康づくりや子どもたちの健全育成を促すのが目的。市は今後、けん玉文化を市内外にPRし、さらなる普及を狙う。
けん玉の普及や製造販売に携わる市内の4団体が、市に要望していた。市によると、市技の条例制定は、囲碁を市技とした広島県尾道市に次ぎ全国2例目。
長井市では初のけん玉の市民大会が2月に開かれるなど、市民を中心にけん玉文化が盛り上がりを見せている。市商工観光課の担当者は「条例は市民がけん玉の普及や市の活性化に取り組む上で支えになると期待している」と話す。
2020年09月29日火曜日