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山形豪雨から2ヵ月 廃棄物多かった3市町、処理計画に教訓反映へ

仮置き場に残る災害廃棄物=28日、山形県大石田町

 山形県を襲った7月末の記録的豪雨から28日で2カ月がたった。家具や畳、家電など災害廃棄物の量が多い村山市と河北、大石田両町は処理に時間がかかっている。施設の処理能力に限りがあるほか、仮置き場搬入後の分別にも手間取ったためだ。3市町は策定中の災害廃棄物処理計画に教訓を生かすとともに、近隣自治体との連携を探る。

 県によると、仮置き場などから処理施設に搬入された災害廃棄物の累計量は24日現在で約1339トン。自治体別で最も多いのは約423トンの河北町。約221トンの村山市が続く。
 河北町と、搬入量が約185トンの大石田町は各町内の仮置き場に災害廃棄物が残っており、処理完了は10月になる見通しだ。村山市では仮置き場からの撤去が19日に完了した。
 村山市と河北町は当初、天童、東根両市を含む4市町でつくる広域の衛生処理組合の処理施設だけで処理できると見込んだ。しかし、量が想定を上回り、一般廃棄物と並行した処理が困難なため別ルートでの対応も迫られた。
 河北町の場合、近隣の寒河江市と中山町に処理を委託し、迅速化を図った。河北町環境防災課の担当者は「近隣市町村との連携協定や民間処理業者のリスト化などを日頃から備えておくべきだった」と語る。
 村山、河北、大石田3市町は災害廃棄物受け入れ後の仕分けにも苦慮した。住民に分別を呼び掛けていたものの、可燃物や不燃物などが混じった廃棄物が多かったという。
 村山市市民環境課は「初期段階での分別が肝要。処理費用にも影響してくる」と指摘。大石田町まちづくり推進課は「仮置き場のスペースを確保し、種類に沿った配置を工夫したい」と説明する。
 3市町とも、経験を本年度中の策定を目指す災害廃棄物処理計画に生かす考え。河北町は計画に加え、地域の実情に沿ったマニュアルを作る方針だ。
 県循環型社会推進課は「限られた人員や資源を有効に活用する上で、処理計画が果たす役目は大きい」として、市町村の計画策定を後押ししている。

[災害廃棄物処理計画] 地震や津波、水害など大規模災害時に想定されるごみの量や仮置き場の候補地といった具体的な処理方針を定める。廃棄物処理法、災害対策基本法の2015年の改正を受け、国は全国の自治体に計画作りを要請。山形県では20年8月末現在、35市町村のうち13で策定を終え、残り22市町村も20年度中に予定する。


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2020年09月29日火曜日


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