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磯焼け食い止め藻場復元へ 宮城県、9海域で再生計画

ウニが繁殖し磯焼けした海域=3月、県北部
海藻が繁茂する海域=1月、県北部

 宮城県は海藻が消える「磯焼け」を食い止め、藻場の再生に向けた施策をまとめた「県藻場ビジョン」を策定した。対象は宮城県七ケ浜町以北の9海域。2029年度までの10年間で、現在のほぼ倍の面積となる約1800ヘクタールまで再生させることを目指す。
 県の衛星画像分析で、15年度に1955ヘクタールだった藻場面積が、19年度は868ヘクタールだったことが判明している。海水温上昇による海藻類の成長速度の低下や、海藻を餌にするウニ類の活性化が要因とみられる。
 主な施策として、海底にコンクリートブロックを投入し、海藻を付着させたり海藻とウニを隔離したりするハード整備を盛り込んだ。ウニの除去や海藻を育てる「海中造林」といったソフト対策と組み合わせ、各海域で適切な策を講じ、徐々に面積の拡大を図る。
 県が昨冬に実施した聞き取り調査で、大半の漁業者が東日本大震災前に比べアラメやコンブ、ワカメが減少・消滅したと回答した。ビジョンに基づく取り組みで、29年度は15年度に近い水準の1771ヘクタールまで藻場を復元したい考えだ。
 事業費は10年間で計約10億円を見込む。負担割合は国50%、県35%、自治体15%。有識者や漁業者、自治体職員らによる「磯焼け対策会議」を随時開催し、効果を検証しながら回復への確実な対策を模索する。


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2020年09月30日水曜日


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