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エアアジア事業断念へ コロナで経営悪化仙台−中部線など運航

 格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)が、事業継続を断念する方向で調整していることが30日、分かった。本社のある愛知県に同日までに意向を伝えた。新型コロナウイルス流行で旅客が急減し、経営が悪化していた。正式に決まれば、日本を拠点とする航空会社がコロナの影響で事業継続を断念する初のケースとなる。
 愛知県の大村秀章知事はこの日の記者会見で、同社の意向について「内々に話は聞いている」と明らかにした上で「支援していこうと思っていたので、今回の日本撤退については大変残念に思っている」と語った。
 同社は、マレーシアのLCC「エアアジア」のグループ会社。中部空港(愛知県常滑市)を拠点とし、札幌、仙台、福岡と中部を結ぶ国内3路線と台北−中部の国際線の計4路線を展開している。
 新型コロナの影響で今春に全便を運休し、8月から国内線を再開したが、需要が戻らず10月から再び全便を運休する方針を明らかにしていた。旅客減少を受けてエアアジア・ジャパンの経営は悪化。6月に希望退職を募り、約300人の従業員のうち約70人が退職した。
 仙台線は2019年8月、1日2往復で就航。同路線初のLCCとして観光、ビジネス需要の開拓を目指していた。仙台空港を運営する仙台国際空港(名取市)の広報担当者は「エアアジア・ジャパンから正式に聞いておらず、コメントする立場にない」と述べた。
 航空需要の急減を受けて、他の航空各社も苦しい経営が続いている。20年4〜6月期決算では大手の日本航空やANAホールディングスが巨額の赤字を計上。LCCのジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)も直近の決算で赤字転落した。


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2020年10月01日木曜日


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