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支え合って住民自らハンドル握る 富谷市がデマンド交通実証実験

出発式で関係者の見送りを受け、目的地に向かう第1便

 宮城県富谷市は1日、市民バスの再編で縮小した北部と東部の路線の代替手段として、地域住民が乗り合いで利用するデマンド型交通の実証運行を始めた。交通事業者に運行委託する例が多い中、地域の足を地域の支え合いで確保しようと、住民が運転を担う。来年度にかけて実証し、本格運行を目指す。
 市社会福祉協議会が市の委託を受け、ワゴン車(定員6人)3台で運行。住民は事前登録した上で、利用する際は前日正午までに予約する。自宅から乗車し、同じ時間帯に予約した他の利用者の自宅を経由して目的地に向かう。目的地から戻る際も自宅まで利用できる。
 平日午前9時〜午後5時に運行。指定乗降場所は既存の市民バス停の他、公共施設や病院、金融機関、スーパーなどの計28カ所とした。
 1回の乗車賃は中学生以上200円(70歳以上100円)、小学生100円、未就学児は無料。
 ドライバーを務める10人は自動車学校で講習を受け、運行に備えた。このうちの一人、明石地区の相沢明区長(71)は「車内は住民が交流する場にもなる。多くの人に利用してほしい」と語った。
 第1便には石積地区の伊藤吉子さん(86)と庄子智子さん(83)の2人が乗り、市福祉健康センター前で降車。入浴とお茶飲み会で利用したといい「乗り心地が良く便利。また使いたい」と笑顔で話した。
 市は1日実施した市民バスの再編で、需要に応じて西部と南部の路線を拡充した一方、北部と東部で減便した。


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2020年10月02日金曜日


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