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紅葉の絶景が人気の青森・蔦沼、今秋から予約制に 1台4000円の協力金も

展望デッキへの入場に事前予約制が導入される蔦沼

 青森県十和田市の蔦沼(つたぬま)周辺で、紅葉シーズンの渋滞を緩和するため、環境省や市でつくる協議会は今季、展望デッキの入場や駐車場の利用に事前予約制を導入した。1グループ4000円の協力金も徴収する。近くの温泉旅館の宿泊客は予約、協力金とも不要で「公平さを欠く」との指摘もある。
 蔦沼は朝焼けに輝く紅葉が水面に映り込む絶景で知られ、全国からカメラマンらが訪れる。蔦温泉旅館が駐車場の一部を一般開放しているが、入り切れない車で国道103号が混雑する。そのため、協議会は昨年、交通規制を初めて実施。10月17〜20日の早朝にシャトルバスを運行したが、紅葉のピークからずれたため効果が薄かった。
 今年は22〜27日、新型コロナウイルス感染防止対策を兼ね、午前7時半までの駐車車両を35台に制限する。1台4000円の協力金を徴収し、展望デッキに入場できる人数は1台5人までに限る。駐車場を使わない二輪車やタクシーでも同様に予約、協力金が必要となる。
 予約は専用フォームで受け付け、4日に締め切る。応募多数の場合は抽選となる。
 午前7時半〜午後3時半に訪れる場合は予約は不要だが、1グループ1000円の協力金を求める。環境省十和田八幡平国立公園管理事務所によると、協力金の金額は、誘導員の人件費や周知のためのチラシ作製費から算定したという。
 一方、蔦温泉旅館の宿泊客は予約も協力金もなしでデッキの入場が可能。一般開放を前提に遊歩道や公衆トイレが駐車場付近に整備されている経緯もあり、関係者からは「宿泊客からも協力金を等しく徴収しないと不公平ではないか」との声も上がる。
 新型コロナの影響で会合が開けず、今年の渋滞緩和策は9月25日に決まった。十和田市の自然保護団体「八甲田・十和田を愛する会」の久末正明代表は「急すぎる決定だ。旅館に泊まれない人はたくさんいて、混乱するのは目に見えている」と懸念する。
 管理事務所の森川久所長は「今年出た不満や現場でのトラブルを踏まえ、来年以降、改善していきたい」と語る。


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2020年10月02日金曜日


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