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期待のホシガレイ初出荷 宮古で陸上養殖 技術確立、安定供給目指す

陸上養殖されたホシガレイの初競り=1日午前6時30分ごろ、宮古市魚市場

 陸上養殖で育てた高級魚ホシガレイの初出荷式が1日、岩手県宮古市魚市場であった。東日本大震災後の漁業不振を受けて宮古市が進める水産振興策の一環。宮古湾で海面養殖したトラウトサーモン(ニジマス)と並ぶ新たな特産品として関係者が大きな期待を寄せる。
 市によると、陸上養殖したホシガレイの市場流通は全国初。昨年9月に東北区水産研究所宮古庁舎から体長約12センチの稚魚1600匹の提供を受け、宮古漁協高浜水産研究センターに設置した水槽2基で育てた。
 初日は0.7〜1.5キロに育った20匹が1キロ当たり3000〜4500円で取引された。1000匹を目標に来年1月まで週1回のペースで出荷し、市場の評価や流通状況、採算性を調査する。
 初出荷式で山本正徳市長は「三陸沿岸でサケやイカ、サンマなど主要魚種の水揚げが低迷する状況を、作り育てる漁業で打開したい」とあいさつした。
 岩手県のサケ漁獲量は震災前の5年間平均で836万匹だったが、昨年度は77万匹と記録的な不漁に見舞われた。サンマ漁も不振で、市は安定供給が見込める新たな魚種の養殖技術の確立を急いでいる。
 今年4月には海面養殖したトラウトサーモンを初出荷。約3カ月で計51トンを水揚げし、水揚げ金額は予想を約1000万円上回る4467万円となった。来年は計100トンの出荷を目指す。
 宮古漁協の大井誠治組合長は「ホシガレイは希少価値が高く、食感も味も良い。トラウトサーモンと並ぶ宮古の新たな特産品として位置付けていきたい」と期待する。


2020年10月02日金曜日


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