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コメ輸出 酒田から中国へ 東北の港湾で初

酒田港の薫蒸倉庫でコンテナに搬入される中国輸出用のコメ

 中国向けコメ輸出を手掛けるコメ卸最大手の神明(東京)は、酒田港(山形県酒田市)からの中国輸出を試験的に進めている。輸出拡大を目指し、東北で唯一、中国輸出用に認可される市内の薫蒸(くんじょう)倉庫を活用する。東北の港湾から中国にコメを出荷させるのは初めて。
 中国にコメを輸出するには、害虫などの対策で、中国が認可した精米工場と薫蒸倉庫の両方を通過させることが必要になる。認可されている工場は全国に3カ所、倉庫は7カ所あり、東北では山形県管理の「酒田港西埠頭(ふとう)薫蒸上屋」だけが、薫蒸倉庫として認められている。
 神明は兵庫県西宮市の精米工場で精米した新潟県産と福岡県産のコメ計7トンを9月18〜24日に酒田で薫蒸し、今月6日、酒田港から中国・大連市に出荷する計画。今回は輸出量が多く、普段利用する神戸市の薫蒸倉庫だけで処理しきれなかったという。酒田から輸出する際の一連の流れを確かめておく目的もある。
 1日は、酒田港の薫蒸倉庫で荷詰め作業があり、薫蒸済みの2キロ入り小袋を平積みにしたパレットが次々とトラックに積載された。
 神明米穀事業本部の森脇暁副本部長は「薫蒸倉庫の数は国内で限られる。将来的に輸出量が増えれば、試験ではなく商業ベースで酒田港から出荷していけるはずだ」と展望を示す。
 山形県などは、県内のコメ輸出拡大を図ろうと、酒田市の薫蒸倉庫に加え、天童市の精米工場も中国から認可されるよう国に要望している。


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2020年10月02日金曜日


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