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東北の景況感1年ぶり改善 9月の日銀短観

 日銀仙台支店が1日発表した東北の9月の企業短期経済観測調査(短観)によると、景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業でマイナス24となり、6月の前回調査から7ポイント上昇した。2019年9月以来、4期(1年)ぶりの改善。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で低水準は続くが、悪化に歯止めがかかり持ち直しの傾向がみられた。
 製造業は前期比5ポイント上昇のマイナス37、非製造業も7ポイント上昇してマイナス18となった。ともに19年9月以来、4期ぶりの改善。
 製造業は内外の自動車生産の持ち直しとその効果にけん引されて鉄鋼がマイナス50(7ポイント上昇)、生産用機械がマイナス38(12ポイント上昇)、業務用機械がマイナス27(18ポイント上昇)といずれも改善した。
 一方、車載用機械の落ち込みが続くなど、電気機械は5ポイント低下のマイナス34に悪化。化学は8ポイント低下のマイナス15で、マスク着用による化粧品や風邪薬の需要減少が影響した。
 非製造業は前期、小売りと電気・ガスを除き全て悪化したが、9月は全産業で改善。対個人サービスは20ポイント上昇のマイナス59、宿泊・飲食サービスは7ポイント上昇のマイナス80だった。低水準ながら、国や自治体による宿泊キャンペーンなどが奏功した。
 卸売りは9ポイント上昇のマイナス12、小売りは6ポイント上昇の0。巣ごもり需要などに加え、人気車種の登場で自動車販売も持ち直した。
 企業活動の緩やかな回復に伴い、物品賃貸や運輸・郵便、対事業所サービスが改善。首都圏の工事再開や昨年の台風19号の復興関連工事があり、建設は4ポイント上昇して8となった。
 規模別で大企業の製造業が19ポイント改善のマイナス38、非製造業が13ポイント悪化のマイナス22。中堅中小企業は製造業が4ポイント改善のマイナス37、非製造業が8ポイント改善のマイナス17だった。県別は表の通り。全県で前期から改善した。
 調査の回答期間は8月27日〜9月30日。12月の見通しはほぼ横ばいのマイナス25(1ポイント悪化)だった。
 岡本宜樹支店長は「今後の悪化の懸念は少ないが、新型コロナの収束が見込めない中で、先行きの不透明感は引き続き大きい」と話した。


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2020年10月02日金曜日


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