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東北の企業、内定式も新様式 4会場を中継、自宅でビデオ参加も

Zoomを活用した東北電などの内定式=仙台市青葉区
複数の会場を同時中継でつないだアイリスオーヤマの内定式=仙台市青葉区

 東北の各企業は1日、2021年春に入社予定の大学生、大学院生らの内定式を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各社はオンラインの活用などで「新しい内定式」を模索。内定者たちは混迷する社会での挑戦と飛躍を誓った。
 アイリスオーヤマは例年1カ所で行う内定式を仙台、東京など4会場に分散させ、中継でつないだ。好調な業績を背景に過去最多となった内定者269人のうち267人が参加。大山晃弘社長は60人を集めた仙台市青葉区の会場で「世界が大きく変動する中でチャンスを捉え、果敢にチャレンジしてほしい」と訴えた。
 東北大大学院2年の石富雅士さん(23)=島根県出身=は答辞で「会社に貢献できる人材になれるよう日々努力したい」と述べた。オンライン中心の就職活動を終え、東北学院大4年の伊藤沙弥香さん(21)=仙台市出身=は式後「同期とようやく対面できてうれしい」と話した。
 コールセンター運営のキューアンドエーは、東京の本社と仙台市内の拠点、内定者8人の自宅などをビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で結んだ。
 川田哲男社長は本社から「ニューノーマルの時代に、対面せずメッセージを伝えるわれわれの業界は成長できる楽しみがある」と呼び掛けた。川田社長が内定証書を差し出すと、画面越しの内定者が証書を手に取るなど一体感を演出した。
 東北電力と東北電力ネットワーク(仙台市)の合同内定式は、就職情報会社ディスコ東北支社(同)を会場に、内定者158人とZoomで結んだ。
 東北電の砂子田智常務執行役員は「大きな環境変化の中でチャレンジしていく原動力となってほしい」と激励。早大4年の斉藤有輝さん(22)=青森県おいらせ町出身=は「グローバルに活躍できる人材へと成長し、東北に貢献したい」と抱負を語った。
 仙台銀行は青葉区の本店に28人を集めた。鈴木隆頭取はあいさつで「仙台銀行は『人で勝負する銀行』を経営のど真ん中に置き、職員に寄り添い、職員はお客さまに寄り添い実践している」と強調した。
 内定者は2週間前から宮城県内にとどまるよう求められた。東北学院大4年の相澤青空(そら)さん(22)=仙台市出身=は「融資渉外業務に携わり、お客さんのために頑張りたい」と話した。
 七十七銀行は、内定者105人を青葉区の本店と東京の2カ所に分けて開催した。


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2020年10月02日金曜日


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