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名取の第2次防御ライン開通 かさ上げ道路、仙台空港と閖上結ぶ

全面開通した第2次防御ラインを自転車で走行する山田市長(左から2人目)ら

 宮城県名取市が津波対策として沿岸部に整備してきた第2次防御ラインのかさ上げ道路が2日、全線開通した。東日本大震災からの復興まちづくりが進む閖上地区と仙台空港(名取市、岩沼市)周辺の北釜地区が結ばれ、防災機能の向上とともに産業や観光の振興につながるものと期待される。
 かさ上げ道路は市道閖上南北線(延長2.6キロ)と市道広浦北釜線(4キロ)の2路線で、総延長は6.6キロ。盛り土して海抜5メートルまでかさ上げし、堤防機能を確保した。海岸防潮堤などとの多重防御により津波の威力を軽減する。
 津波襲来時の避難道路でもあり、片側3.25メートルの2車線に幅3.5メートルの歩道を整備した。総事業費は102億3000万円。2016年12月に着工し、今年8月7日に市道閖上南北線が先行開通した。
 市沿岸部の北釜防災公園であった開通式には地元関係者ら約60人が出席。山田司郎市長は「1000年に一度の津波でも内陸部への浸入を軽減し、緊急時に円滑な避難が可能になる。平常時には産業振興や観光面でも大きな役割を果たす」とあいさつした。
 関係者がテープカットで祝った後、自転車や車両による「走り初め」として、閖上地区の市震災メモリアル公園まで第2次防御ラインを走行。山田市長らは慰霊碑の前で震災犠牲者を追悼し、開通を報告した。
 市内の主な復旧復興ハード事業は、3日開業の市サイクルスポーツセンターで終了する。


2020年10月03日土曜日


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