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年末恒例「第九」新型コロナで断念 仙台フィル、合唱団の選考困難

仙台フィル年末恒例のベートーベン「交響曲第9番」。今年は聴くことができない=2019年12月

 仙台フィルハーモニー管弦楽団が、年末恒例の特別演奏会(12月19日、東京エレクトロンホール宮城)でのベートーベン「交響曲第9番(第九)」上演を断念した。新型コロナウイルス感染拡大を受けてこれまで合唱団員の選考や練習ができず、スケジュールが間に合わないためだ。演奏会は器楽のみのプログラムで実施する。市民が参加する形の合唱団で親しまれていた公演だけに、来年の復活をファンは願っている。
 特別演奏会は例年、7月にオーディションを行い、合唱参加者を確定した上で8月から約4カ月間練習し公演に臨む。約120人の合唱団のうち、毎年40人ほどが初参加だという。
 しかし、今年は9月になってもオーディションすら実施できていなかった。プロの合唱団なら短時間で仕上げることができるが、未経験者を含むアマチュアの技量を十分な水準にまで引き上げるには、練習時間が足りないと判断した。
 仙台フィルは創立7年目の1979年12月以来、年末に第九を演奏することが恒例となっていた。
 第九に代わる新たな演奏会のプログラムは、ベートーベン「バイオリン協奏曲」、ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー 第1幕への前奏曲」「タンホイザー序曲」。いずれも常任指揮者の飯守泰次郎さん得意の曲目で、明るい曲調が希望を感じさせる。バイオリン独奏は郷古廉さん(多賀城市出身)。
 仙台フィルの磯貝純一常務理事は「一年の締めくくりに第九を歌いたいという市民の期待に、応えられないのは残念だ。来年はコロナ感染が収束し上演できるよう願っている」と話す。
 午後3時開演。入場料はS席5100円、A席4600円。10月16日発売開始。連絡先は仙台フィルサービス022(225)3934。


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2020年10月03日土曜日


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