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最低価格0円でも・・・ 岩手・奥州のホテル衣川荘、民間譲渡は不成立

最低価格0円でも譲渡交渉が不成立だった衣川荘

 岩手県奥州市は2日、民間譲渡を目指す市営「国民宿舎サンホテル衣川荘」の公募型プロポーザルについて、優先交渉権者との交渉が不成立に終わったと公表した。最低価格を0円に設定した「背水の陣」で譲渡先を探したが、民間からさらなる修繕費負担を求められた。
 衣川荘は世界遺産「平泉の文化遺産」の観光に便利な立地や眺望が売り。一方で建物は老朽化が進み多額の修繕費が見込まれた。
 県内外5社から応募があり、7月から岩手県平泉町の宿泊業者と交渉を進めた。しかし、修繕や不用な建物の解体に要する費用負担で折り合わなかった。
 市は一部を負担する可能性も模索したが、公募要項に「現状有姿(あるがままの状態)で譲渡」と明記したため、市議会の理解を得られないと断念した。
 衣川荘は9月末で休館しており、廃業すれば約3億円の解体費が必要になる。小沢昌記市長は「理解を得られるスキームを決めて再挑戦したい」と語り、一定額を市が負担する「マイナス入札」も検討する。


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2020年10月03日土曜日


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