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サイクルスポーツセンター開業 名取市内の復旧復興ハード事業ほぼ完了

おもしろ自転車広場で楽しむ家族連れ

 東日本大震災の復旧工事を終えた宮城県名取市閖上の市サイクルスポーツセンターが3日に開業し、自転車ファンや家族連れなどでにぎわった。これで市内の主な復旧復興ハード事業が完了し、大きな節目を迎えた。
 現地での記念式典で、山田司郎市長が出席者約70人を前に「閖上に新たなにぎわいを創出し、魅力を感じてもらえる復興のシンボルとなる」とあいさつ。テープカットで開業を祝った。
 敷地面積は約3万6000平方メートル。1周約4キロの自転車走路やスポーツ施設、珍しい自転車で遊べる「おもしろ自転車広場」などを整備した。宿泊・管理棟「名取ゆりあげ温泉『輪(りん)りんの宿』」は、最大100人が宿泊できる。
 家族3人で訪れた名取市の介護士松坂重見さん(53)は「小学生の頃は八木山ベニーランドかサイクルスポーツセンターかと言われるほど楽しい場所だった。自転車以外にもいろいろな楽しみがある」と喜んだ。
 式典に出席した閖上中央町内会の長沼俊幸会長は、市サイクルスポーツセンターが1975年に開業した当時を振り返り「閖上に見たことがないようなスポーツ自転車があふれ、すごいと思った」と懐かしんだ。
 市サイクルスポーツセンターは震災前、東北で唯一のサイクリング専用施設として親しまれ、最盛期の82年度に約5万4500人が利用したが、津波で施設が全壊。総事業費約25億8000万円を投じ、復旧工事を進めてきた。


2020年10月04日日曜日


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