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松島に活気再び 「GoToトラベル」東京追加後初の週末

遊覧船に乗り降りする家族連れなどでにぎわう観光桟橋。「Go To」を利用し、東京から訪れた観光客も目立った=3日午前11時55分ごろ、宮城県松島町

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に東京発着の旅行が追加され、初めての土日を迎えた3日、日本三景松島で知られる宮城県松島町の松島海岸地区には多くの観光客が詰め掛けた。観光業の関係者は新型コロナウイルスの感染防止対策を実施すると同時に、落ち込んだ客足の回復に期待を寄せた。

 「Go To」を利用して1日から仙台に滞在する東京都在住の会社員桑原輝雄さん(51)は、約35年ぶりに松島に来た。安価に旅行できるため、普段は行かない遠方を選んだという。
 桑原さんは「松島湾を巡る遊覧船が一番の楽しみ。秋の行楽シーズンに東京発着が追加され、東北など冬には行きづらい寒冷地を訪れることができる良いタイミングだ」と喜んだ。
 「東京から行くと白い目で見られるという不安もあった」と明かすのは、東京から友人と訪れ、3日から仙台に1泊する会社員有田光宏さん(25)。「Go To」を利用し、初めて宮城県を訪れた。
 有田さんは「普段は2泊以上の旅行が中心だが、安いので1泊2日でも気軽に旅行できる。政府公認の『大義名分』を得たので、対策をした上で地方にも旅行しやすい」と話した。

 遊覧船を運航する松島島巡り観光船企業組合(松島町)によると、乗客は10月に入って増え、3、4割が東京からという。組合は3日の需要増を見越し、それまでの1時間に1便から、30分に1便に変えた。
 新型コロナ対策として乗客を定員の半分に制限し、検温や消毒、乗船名簿の記入なども講じる。営業の中島一都さん(41)は「想定していた以上に人出が多い。インバウンド(訪日外国人旅行者)の回復が見込めない分、東京追加の期待は大きい」と力を込める。
 松島海岸地区には飲食店や物産店が集中する。5月に開業した料理店「もり田」店主の森田勝利さん(56)は「9月の4連休後、反動で客足が落ちており、活気が戻ることを願っている。除菌や換気などの対策をしてお客さんを迎えたい」と意気込む。
 松島観光協会によると、春先の営業自粛などでほぼゼロに落ち込んだ観光客入り込み数が、8月は前年同月比で約47%まで持ち直し、9月はさらに増加する見込みという。
 志賀寧(やすし)会長は「観光関連業者は助成金や補助金で食いつないでいる状況で、冬場を乗り切れるか心配だった。修学旅行の団体客が来始めており、東京追加で入り込みはさらに伸びる」との見通しを説明した。


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2020年10月04日日曜日


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