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基幹ロケット「H3」宮城・角田で開発続く JAXAが主エンジンの燃焼試験

ターボポンプの燃焼試験で生じた水蒸気(中央)と、余剰の水素を燃やした際の火柱。左奥が試験設備

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日、角田宇宙センター(宮城県角田市)で新たな基幹ロケット「H3」の主エンジン燃焼試験を実施した。H3初号機の打ち上げは主エンジンの不具合で2021年度に1年延期されており、エンジンの研究開発を担う角田の拠点で次世代の宇宙計画を託すロケットの開発が続く。
 敷地内で行われたのは、H3の主エンジン「LE9」の燃焼室に液体水素を供給するターボポンプの試験。液体水素を送り込んで30秒間駆動させ、振動やタービンの状態に関するデータを計測した。水膜で覆ったプールで余剰の水素を燃やし、火柱も上がった。
 H3は全長63メートル、重量574トンで国産ロケットとしては最大。JAXAは人工衛星を積んだ初号機打ち上げを20年度に予定したが、試験後の液体水素ターボポンプの一部にひびが見つかるなどしたため、設計を変更し開発計画を見直した。
 9月11日の延期表明後、角田での燃焼試験は28日に次いで2回目。センターの担当者は「試験は大きな音や振動を伴う。今後も周辺住民と情報共有しながら進めたい」と話した。


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2020年10月04日日曜日


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