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「青の対比、表現面白い」宮城県美術館で東山魁夷展 学芸員が見どころ解説

東山の障壁画制作に至る過程などを解説した講話

 仙台市青葉区の宮城県美術館で開催中の「東日本大震災復興祈念 東山魁夷 唐招提寺御影(みえい)堂障壁画展」(宮城県美術館、河北新報社、東北放送、日本経済新聞社主催)に関連し、展示する全68面の障壁画を描いた日本画の巨匠東山魁夷(1908〜99年)について解説する講話が3日、同館講堂で開かれた。
 学芸員の菅野仁美さんが、完成まで11年を費やした障壁画の制作過程などを詳しく説明。「依頼を受けた時、東山は63歳。やり遂げられるか不安を感じたが、唐招提寺を開いた鑑真の人生を知り、その精神力に感動して承諾した」と、生涯を懸けて取り組む決意をした経緯を紹介した。
 見どころの一つが、波が大きく打ち寄せる「濤声(とうせい)」と、雲煙立ちこめる山麓を表した「山雲」の色の対比。「同じ青でも、濤声は明るく、山雲は渋みがあって内省的だ。対照的な表現が面白い」と語った。
 同展は、ほかに鑑真の故郷を壮大に描いた「揚州薫風」など障壁画3点と、スケッチや下図計45点を展示する。
 11月1日まで。午前9時半〜午後5時。月曜休館。一般1400円、学生1200円、小中高生700円。連絡先は県美術館022(221)2111。


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2020年10月04日日曜日


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