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東北大図書館が「狩野文庫」デジタル化 江戸学の宝庫、第1弾232点を公開

デジタル公開された狩野文庫の資料の一つ「四季献立式」
狩野亨吉

 東北大付属図書館は、所蔵する「狩野文庫」の資料約2万点をデジタル公開する。明治期の思想家・教育者狩野亨吉(かのうこうきち)の旧蔵書で、9月24日に第1弾として江戸期を中心とした古典籍232点をネット上で閲覧できるようにした。文庫は「江戸学の宝庫」として国内外の研究者から注目を集めており、デジタル化で閲覧希望者の利便性を高める。

 国文学研究資料館(東京)が運営するウェブサイト「新日本古典籍総合データベース」で公開する。江戸期の季節行事の供え物を描いた「四季献立式」、徳川吉宗の命で編さんされたとされる刀剣カタログ「名物刀剣記」などを画像ファイルで閲覧できる。
 狩野は現在の大館市に生まれ、旧制一高校長などを務めた。旧蔵書は文学や哲学、自然科学など幅広い分野に及び、「古典の百科全書」とも称される。所蔵する東北大図書館には各地から研究者らが訪れていた。
 デジタル化によって、資料の文字を拡大して読むことも可能になった。東北大は2024年度にかけて、狩野文庫の江戸期を中心とした蔵書を順次、画像ファイルを通じて閲覧できるようにする計画だ。
 同図書館は「研究に役立ててもらうとともに、一般市民にも気軽に古典資料に親しんでほしい」とアピールしている。


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2020年10月04日日曜日


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