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台風19号で堆積した土砂、丸森から亘理へ 地盤沈下の海岸かさ上げ

川底拡張のため土砂を掘削する丸森町の内川の工事現場
丸森町で掘削した土砂を搬入する亘理町の荒浜海岸の工事現場

 昨年10月の台風19号で氾濫した宮城県丸森町の河川で掘削した土砂が、東日本大震災で地盤沈下した亘理町の荒浜海水浴場に搬入され、かさ上げに活用されている。台風被災地と震災被災地の双方の課題を同時に解決する東北地方整備局の事業で、丸森、亘理両町の復興を加速させている。
 荒浜海水浴場は震災で約50センチ地盤沈下し、砂地が浸食された。搬入する土砂は約1万7000立方メートルで、長さ約250メートル、奥行き最大約100メートル、高さ約1メートルに及ぶ。今年2月に始まり、10月末の完了を目指す。
 丸森町の内川、新川、五福谷川の県管理3河川では国が改良復旧工事を代行。8月までに台風19号で堆積した土砂約7万立方メートルの掘削を終えた。2024年度末まで、さらに川底を拡張するなどして累計50万立方メートルを取り除く。
 土砂は丸森町の各現場で岩や石を分別し、荒浜海水浴場でも小石などを除去する。もともとあった海岸の細かい砂をよけた上で搬入した土砂を敷き、再び砂をかぶせている。
 東北地方整備局宮城南部復興事務所(丸森町)は1日、丸森、亘理両町の工事現場を報道各社に公開。担当者は「丸森町を含む阿武隈山地は水はけの良い真砂土(まさど)で、海水浴場に適している。台風被災地の土砂を震災被災地に有効活用できた」と語った。
 荒浜海水浴場は今夏、震災後初めて開設される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で見送られた。


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2020年10月05日月曜日


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