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東北大、デジタル化を加速 教育・研究に活用、ポストも新設

東北大正門

 東北大は新型コロナウイルスの感染拡大を機に「コネクテッドユニバーシティ戦略」を策定し、教育や研究のデジタル化を推進している。最新技術を導入して効率化を図るとともに、産学連携などを通じて地域のデジタル化支援も目指す。
 戦略は7月にまとめた。デジタルトランスフォーメーション(DX)と呼ばれる、最新技術による既存制度の変革を基本方針の一つに掲げた。役員会に学内事業を統括する最高デジタル責任者(CDO)のポストを新設し、青木孝文副学長を充てた。
 教育関連では、今夏に実施した工学研究科など一部の大学院入試でオンラインによる面接、論文で合格者を選抜した。前期授業の約4400講義をオンラインで実施し、後期授業では対面と併用する。授業の動画配信、遠隔授業の効果的な実践例を教員同士で共有する取り組みも充実させる。
 研究面では、各学部・研究科で国内外の研究者とオンラインセミナーを開催。2023年に構内に完成する次世代放射光施設を、オンラインで海外の研究者と共同利用する構想もある。
 職員の働き方も変えた。約1600人の全事務職員が在宅勤務できる態勢を整え、最大で7割の職員が在宅に切り替えた。学内申請書類の押印廃止や相談窓口のオンライン化も進めた。
 東北大は企業や行政のデジタル化支援にも乗り出し、地域の活性化にもつなげたい考え。青木副学長は「デジタル化推進の意識改革が学内で着実に進んでいる。東北大で育った人材が、地域で活躍できる仕組みを検討したい」と強調する。


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2020年10月05日月曜日


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