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廃校資材で交流の家 福島・飯舘のNPO、住民の声受け建設

完成した交流の家。廃校舎のいろりを再現し、黒板などが飾られた部屋もある

 東京電力福島第1原発事故で一時全村避難した福島県飯舘村で、解体された旧佐須小校舎の資材などを活用した「交流の家(仮称)」が村内の佐須地区に完成し、4日にお披露目イベントがあった。

◎仮設の材木も

 飯舘村のNPO法人「ふくしま再生の会」が整備した建物は木造平屋の約97平方メートル。東日本大震災の仮設住宅で使用された材木を使い、木のぬくもりにあふれる外観に仕上げた。
 内部には校舎にあったいろりと畳を再現した部屋があり、黒板や時計、児童らの絵画も飾った。テラス風のサンルームの外壁は校舎の建具を使っている。
 旧佐須小校舎は1977年の閉校後、地域住民が主体となって利用した。全村避難を経て避難指示が一部解除された2017年3月以降、戻った住民らが月1回ほど健康増進を兼ねて交流する場にもなった。

◎地域活性化へ

 老朽化により19年10月に解体が決まったが、「気軽に集まれる場がほしい」という住民の声を受けて再生の会が建設を決めた。会が19年6月に建設した簡易宿泊施設「風と土の家」と隣り合っており、一体での運営を想定している。
 4日のイベントには、住民や田植え体験をした大学生ら約60人が参加し、完成を祝った。再生の会の田尾陽一理事長は「帰還しない人も墓参時に立ち寄り、交流の場にしてほしい」と呼び掛けた。行政区の菅野宗夫区長は「都市住民にも活用してもらい、地域の活性化につなげる」と話した。


2020年10月05日月曜日


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