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<いぎなり仙台>うめー!町中華 見晴(宮城県亘理町) 鳥の海ラーメン 真っ赤なカニ器に鎮座

多彩な具材を従え、麺の上にカニが鎮座する「鳥の海ラーメン」
JR亘理駅東側の住宅街に立つほのぼのとした雰囲気の「見晴」

 ここで君に会うとは思わなかった。ラーメンの上に鎮座するのは真っ赤なカニ。宮城県亘理町の「見晴」の名物「鳥の海ラーメン」(1210円、限定5食)は迫力ある一品だ。
 使うのは地元の荒浜漁港で水揚げされたアカガニ。早速いただこうとすると、「カニから食べると麺が伸びちゃうよ」とおかみの山川みゆきさん(59)。まずはスープを一口。塩ベースに脇を固める野菜やカキ、ホタテなど15種類以上の具材のうま味が溶け込む。細めの麺との相性もぴったり。
 地元の景勝地の名を冠したメニューの誕生は約20年前。漁港の近くで営んでいた民宿の名物として山川さんの夫が考案した。東日本大震災の津波で民宿は流され、夫は直後に病気で亡くなった。困難を乗り越え、5年前にJR亘理駅近くに食堂として再建。中華の料理人経験がある長男洋嗣さん(33)と切り盛りする。
 「震災前を懐かしんで食べに来てくれる方も多い」と山川さん。カニの威厳と味を守り、再会と新たな出会いを待つ。(原口靖志)

[見晴] 宮城県亘理町東郷147の7。11月まで秋の郷土料理はらこ飯も提供。営業時間は午前11時〜午後3時、午後5〜9時。火曜定休、月曜は月1回不定休。0223(36)9909。


2020年10月07日水曜日


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