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水沢のVERA望遠鏡運用継続へ沖縄・石垣からも応援の声 高校生が署名活動

萩生田文科相(中央)にVERA存続を求めたベラジニアのメンバー=9月29日、VERA石垣島観測局

 岩手県奥州市の国立天文台水沢VLBI観測所が運用するVERA電波望遠鏡の長期運用継続を求める署名活動に、沖縄県石垣市の高校生が協力している。石垣市にも水沢観測所が運用するVERA望遠鏡があり、「『星の島』の大切な施設を残したい」と、2300キロの距離を超えて連携する。

 活動するのは八重山高の1、2年生7人。9月29日には石垣島を訪れた萩生田光一文部科学相と面会し、地元のニュースになった。「望遠鏡を残してほしい」と思いを伝え、存続に前向きな回答を得たという。
 VERAは、奥州市や石垣市など国内4カ所の望遠鏡を組み合わせ、直径2300キロの巨大な仮想望遠鏡をつくるプロジェクト。
 7人は国の予算削減で運用継続の危機を迎えていることを知り、7月に奥州市の署名団体「VERAサポーターズクラブ」のオンライン勉強会に参加。サポーターズクラブ「ベラジニア」を組織した。
 国際宇宙ステーションで咲いたジニア(ヒャクニチソウの学名)に由来し、VERAがジニアのように長く咲き続けるよう願いを込めた。高校の友人らから約200筆を集め、石垣市や市議会にも働き掛ける。
 石垣市にはVERA望遠鏡のほか、国立天文台と地元が共同運用する光学望遠鏡があり、高校生による「美(ちゅ)ら星研究探検隊」の天体観測活動が盛ん。毎年旧暦の七夕前後には、島中の明かりを消して天の川を楽しむ「全島ライトダウン」のイベントもある。
 共同代表の2年青木宙帆(ゆうほ)さん(17)は「石垣島は『星の島』と言われ、VERA望遠鏡は大切な施設。遠く離れているが、VERAを守ろうという気持ちで岩手とつながっているのは心強い」と話す。
 奥州市のVERAサポーターズクラブは4000筆を超える署名を集めており、石垣の分も合わせて11月に文科省に提出する。代表の木村隆さん(49)は「仲間ができて非常にうれしい。石垣島の人の思いを強く感じる」と話す。
 署名に関する連絡先はVERAサポーターズクラブvsc.iwate@gmail.com


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2020年10月07日水曜日


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