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物理学賞にゲンツェル氏 東北大の児玉教授「共同研究に誇り」

東北大の研究者や学生と仙台城跡を訪れたゲンツェル氏(後列中央)。左端が児玉教授=2017年11月(児玉教授提供)
児玉忠恭教授

 ブラックホールの研究で成果を上げ、今年のノーベル物理学賞に決まったドイツ出身のラインハルト・ゲンツェル米カリフォルニア大バークリー校名誉教授(68)は、東北大などと銀河系観測の共同研究を進めている。受賞決定から一夜明けた7日、東北大大学院理学研究科の児玉忠恭教授(天文学)は「共同研究者として誇りに思う」とたたえた。
 ゲンツェル氏は6日、欧米のほか2人の研究者とともにノーベル賞に選ばれた。2018年5月、ブラックホールに最も接近する星の軌道を正確に観測し、解析。ブラックホールが太陽の400万倍の質量で存在することを裏付けた。
 教え子のドイツ留学を機に、14年からゲンツェル氏と交流している東北大の児玉教授は「天文学者には観測、観測装置の作製、数学的な理論付けの三つの役割があるが、ゲンツェル氏は全てをこなすマルチな研究者」と評価する。
 現在は南米チリにあるアルマ電波望遠鏡を使い、遠方銀河の共同観測プロジェクトを進めているという。
 ゲンツェル氏は17年11月に東北大を訪れ、児玉教授らと研究内容について意見交換した。ノーベル賞につながったブラックホール観測についても、見通しを話してくれたという。
 児玉教授は「威厳があり、語り口にも切れ味のある人。研究意欲は年齢を感じさせない。今後の共同研究がますます楽しみになった」と期待感を示した。


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2020年10月08日木曜日


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