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盛岡芸妓「ひよ妓」の喜久丸さん一本立ち コロナ禍でお座敷減の中の船出

一本立ちした盛岡芸妓の喜久丸さん=7日、盛岡市の盛岡商工会議所
芸妓として一本立ちした喜久丸さん

 藩制時代から続く伝統芸能を受け継ぐ盛岡芸妓(げいぎ)の喜久丸さん(28)=本名・白築真夏=が、「ひよ妓(こ)(見習い)」としての5年間の修業を終えて一本立ちした。新型コロナウイルスの影響で舞台やお座敷が激減する厳しい状況での船出だが、「姐(ねえ)さん方の芸と温かい雰囲気を受け継ぎたい」と瞳を輝かせる。
 盛岡芸妓の誕生は8年ぶり。喜久丸さんは7日、盛岡市の盛岡商工会議所であった記者会見で「これからますます稽古に励み、盛岡の良さを発信できるような芸妓になっていきたい」と抱負を語った。
 盛岡市出身で岩手大在学中の2015年、盛岡芸妓後援会の後継者育成事業に応募した。「最初は全部が初めてでつらいこともあったが、2、3年目から踊りが楽しくなった」。厳しい稽古を重ねて芸を身に付け、お座敷でおもてなしの心も磨いた。
 新型コロナの流行で、3〜5月はお座敷がゼロになった。お披露目会も当初予定の5月から延期が続いたが、今月28日に後援会員を招いた小規模な会を開く運びになった。「応援してくださる皆さんの声に応えられるよう頑張りたい」と気を引き締める。
 かつて90人以上いたといわれる盛岡芸妓は、娯楽の多様化や景気低迷の影響もあって現在7人。コロナ禍が追い打ちをかけるが、盛岡芸妓後援会会長の谷村邦久盛岡商工会議所会頭は「東京の大きな発表会でも引けを取らないぐらいの技量が盛岡芸妓にはある。早くコロナが収束して、お座敷に呼んでもらえるようになってほしい」と話す。


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2020年10月08日木曜日


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